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日常的に使用する基本的なコマンドについて

【ライターの紹介】
ATSUSHI
東京本社インフラ事業部のATSUSHIです。
システムの設計や構築をメインにALHでお仕事をしています。
新しいものやガジェットが好きVirtualと名のつくものはなんでも興味あります。 最近はアクアリウムにもハマっています。

概要

サーバーエンジニア初心者にとって、RHEL(Red Hat Enterprise Linux)やWindows Serverを操作するための基本的なコマンドを理解することは重要です。本記事では、各OSで使用頻度の高い基本的なコマンドと、それらが利用可能なOSのバージョンについて解説します。これにより、初学者が各OSを効率的に操作するための基礎知識を習得できます。




解説

1. RHELの基本コマンドとバージョン情報

RHELはLinuxベースのOSであり、主にターミナルを使用して操作します。以下に、基本的なコマンドとその利用可能なバージョンを示します。

  • ファイル・ディレクトリ操作

    • ls:ディレクトリ内のファイルを一覧表示

      • サポート:RHEL 5以降すべてのバージョン

    • cd:ディレクトリを移動

      • サポート:RHEL 5以降すべてのバージョン

    • mkdir:新しいディレクトリを作成

      • サポート:RHEL 5以降すべてのバージョン

  • システム情報

    • uname -r:カーネルのバージョンを表示

      • サポート:RHEL 5以降すべてのバージョン

    • df -h:ディスク使用量を表示

      • サポート:RHEL 6以降すべてのバージョン

  • ネットワーク管理

    • ip a:ネットワークインターフェースの情報を表示

      • サポート:RHEL 7以降

    • ping:指定したホストにパケットを送信し応答を確認

      • サポート:RHEL 5以降すべてのバージョン

  • パッケージ管理

    • yum:パッケージのインストール、更新、削除(RHEL 7まで)

      • サポート:RHEL 5〜7

    • dnf:パッケージの管理(RHEL 8以降)

      • サポート:RHEL 8以降


2. Windows Serverの基本コマンドとバージョン情報

Windows Serverでは、PowerShellやコマンドプロンプトを使用して管理操作を行います。以下は基本的なコマンドです。

  • ファイル・ディレクトリ操作

    • dir:ディレクトリ内のファイルを一覧表示

      • サポート:Windows Server 2003以降

    • cd:ディレクトリを移動

      • サポート:Windows Server 2003以降

    • mkdir:新しいディレクトリを作成

      • サポート:Windows Server 2003以降

  • システム情報

    • systeminfo:システム情報を表示

      • サポート:Windows Server 2008以降

    • Get-ComputerInfo(PowerShell):システム情報を詳細に取得

      • サポート:Windows Server 2012以降

  • ネットワーク管理

    • ipconfig:ネットワーク設定を確認

      • サポート:Windows Server 2003以降

    • ping:指定したホストにパケットを送信し応答を確認

      • サポート:Windows Server 2003以降

  • サービス管理

    • Get-Service(PowerShell):サービスの状態を確認

      • サポート:Windows Server 2008以降

    • Start-Service / Stop-Service(PowerShell):サービスの開始・停止

      • サポート:Windows Server 2008以降


3. コマンドの比較と注意点

  • 操作体系の違い
    RHELではコマンドライン操作が中心で、GUIがオプションで提供されることが多いです。一方、Windows ServerはGUIベースの管理に加え、PowerShellでのスクリプト操作が推奨されています。

  • パッケージ管理
    RHELではyumやdnfがパッケージ管理に使用され、Windows ServerではGUIベースのインストールが主流ですが、winget(Windows Package Manager)も利用可能です(Windows Server 2019以降)。

  • コマンドの習得難易度
    RHELのコマンドはLinux全般で共通しているため、他のディストリビューションにも応用可能です。一方、Windows ServerのPowerShellコマンドはWindows環境に特化しており、Microsoft製品との連携が重視されています。


まとめ

RHELとWindows Serverは、それぞれ異なる特徴を持つサーバーOSであり、利用するコマンドも異なります。RHELではLinuxの基本操作を習得することが重要であり、Windows ServerではPowerShellを活用した効率的な管理が求められます。初心者は、まず頻出コマンドを実践的に学ぶことで、両OSを効率的に管理できるスキルを身につけることができます。

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