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AWS認定資格の学習前に知っておくといいかもしれないこと

みなさんこんにちは。大阪事業所のNATSUKOです。

AWSを含むクラウド技術がここ何年かずっと話題になっています。
私のようにIT知識がゼロの状態からAWSの学習を始めようという方もいるのではないでしょうか。

そういった方向けに、AWSの学習を進める前に知っておくと少し理解が深まることをまとめてみました。

今回はかなりベーシックな内容に絞っており、初心者向けとなっています。

そもそもAWSとは?


AWSとは、Amazon Web Servicesの略で、Amazon社が提供するクラウドコンピューティングサービスのことです。
クラウドコンピューティングサービスとは、インターネットを介して、サーバー、ネットワーク、ストレージといった「ITインフラ」等を貸してもらえるサービスのことを言います。

現在、さまざまなクラウドコンピューティングサービスがありますが、AWSは世界中でトップのシェアを誇ります。
AWSの使用事例の1つとして、PayPayが挙げられます。

とはいってもAWSがPayPayの機能を提供しているわけではありません。
PayPayを動かすための基盤として、AWSが利用されているイメージです。

「ITインフラ」とは?


「ITインフラ」とは、アプリケーションを動かすためのITの基盤です。

アプリケーションというと、スマートフォンのアプリを想像する人も多いと思います。

スマートフォンのアプリもそのひとつですが、それ以外にも会社で使う人事システムなど特定の機能を持つものもアプリケーションと指します。

代表的な「ITインフラ」を4つ挙げるので、具体例を見ながらイメージを掴んでみてください。

サーバー

サーバーとは、特定の処理を行う高性能のコンピュータです。

「特定の処理」というのは、サーバーによって異なります。
例えば、ブログ用のサーバーであれば、ユーザーのアクションに応じて、ブログのページを表示させるという処理があります。

AWSのサーバー関連のサービスとしては、Amazon Elastic Compute Cloud(以下、EC2)が代表的です。

EC2は、数分でサーバーを構築したり、性能を柔軟に変えたりすることができます。

また、AWS Auto Scalingというサービスと合わせて利用することで、アクセスが集中しているときはサーバーを増やし、アクセスが減ったときはサーバーを減らすといった作業を自動的に行うことが可能です。

ネットワーク

ネットワークとは、複数のコンピュータや通信機器をつなげる技術です。


ネットワークの役割の一つとして、IPアドレス(ネットワークの中の住所のようなもの)をコンピュータやサーバーに割り当てて管理することがあります。

また、FQDN(注1)をIPアドレスと紐づけて、そのFQDNを含むURLへアクセスがあった場合に、紐づくIPアドレスを持つコンピュータやサーバーに通信をつなぐというのもネットワークの役目です。


AWSのネットワーク関連のサービスとしては、Amazon Virtual Private Cloud(以下、VPC)とAmazon Route 53(以下、Route53)が代表的です。


VPCは、AWS上でプライベートネットワーク構成を管理できるサービスです。
前の項目で出てきたEC2もVPC上で動かし、一意のIPアドレスが割り振られます。

さらにVPCの機能を使うと、サーバーがインターネットからアクセスできるようにしたり、逆に社内のプライベートネットワークのみにアクセスを限定するなどの設定ができます。


Route53は、FQDNとIPアドレスを紐づけることができるサービスです。

(注1)
「Fully Qualified Domain Name」の略で、簡単に言うと、「http://〇〇.▲▲」というURLの「〇〇.▲▲」の部分や、「□□@〇〇.▲▲」というメールアドレスの「〇〇.▲▲」の部分。
詳細な説明は以下のサイトを参照してください。
https://livra.geolocation.co.jp/iplearning/250/

ストレージ

ストレージとは、データを保管するための箱です。ファイルの保管も可能です。


GoogleドライブやMicrosoft OneDriveはクラウドストレージの代表例ですが、普段利用されている方も多いのではないでしょうか。

また、USBメモリやCD等もストレージの例として挙げられます。


AWSのストレージ関連のサービスとしては、Amazon Simple Storage Service(以下、S3)が代表的です。
S3上にデータをアップロードすると、自動的に複数の地域のデータが複製され、ある地域で災害が発生してもデータが守られるようになっています。

データベース

データベースとは、数字や文字列などを直接格納するものです。

データベースはクエリと呼ばれる言語でデータを直接編集したり、素早く検索したりすることができます。
例としては表形式でデータを保存するリレーショナルデータベース、決まった形式がなく画像やPDFファイルなども保存できるNoSQLデータベースが挙げられます。

リレーショナルデータベースは、様々なデータを組み合わせて検索する必要がある場合や、銀行口座の入出金処理のように厳密な一貫性が必要な場合に使われます。

一方、NoSQLデータベースは、高速なデータ処理が必要な場合や、大規模なデータ処理が必要な場合に使われます。

AWSのデータベース関連のサービスとしては、Amazon Relational Database Service(以下、RDS)、Amazon DynamoDB(以下、DynamoDB)が代表的です。
RDSはリレーショナルデータベースで、DynamoDBはNoSQLデータベースです。

AWSを使うメリットとは?


AWSを使うメリットを見ていく前に、抑えておきたい点が2点あります。
① AWSを利用するということは、インターネットを介して、AWSが保有するITインフラを貸してもらうことである
② AWSは世界各地にデータセンター(サーバーやネットワーク機器を管理する建物)を建てている
この2点の特徴を踏まえた上で、AWSを使うメリットを見ていきます。

「AWSが保有する機器を貸してもらう」ことから生じるメリット

従量課金制

従量課金制とは、使った分だけ利用料を支払うという意味です。


自身でサーバーやネットワーク機器を所有する場合は、それらの機器を使っていないときでも維持費等が発生します。
一方でAWSを利用する場合、ITインフラを使わなくなった場合はすぐにシャットダウンしたり、逆にアクセスが集中する場合はたくさんのITインフラを立ち上げたりといった柔軟な調整が可能です。

すぐに利用できる

自身でサーバーやネットワーク機器を調達する場合、それらの機器が手に入るまで時間がかかります。
特に、大規模なITインフラを構築しようと考えている場合は、かなりの時間を要することになります。

一方で、AWSでITインフラを構築する場合は、規模を問わず数分程度で構築が完了します。


「AWSが世界中にデータセンターがある」ことから生じるメリット

災害対策ができる

AWSを利用すれば、別の国のITインフラであっても、数分程度で構築することができます。
そのため国レベルの大規模な災害が発生した場合でも、別の国にあるITインフラを利用することでシステムの長期間ダウンやデータの消失を防げます。


AWSでは、ITインフラの故障を検知するAmazon CloudWatchというサービスがあります。

またネットワークの項目で説明したRoute53を使用することで、ある国のITインフラに異常があった場合に自動的に別の国のITインフラを使用するように切り替える設定を行うこともできます。

これらのサービスを組み合わせて、災害対策を自動的に行うことが可能です。

グローバル展開ができる

日本にサーバーがある場合に、アメリカにある端末からアクセスしようとすると、物理的な距離があるため、処理に時間がかかることがあります。

これはスピードが重要なビジネスにおいては致命的です。

そこで、グローバル展開する場合には、主要な利用地域にサーバーを構築します。

そうすることで日本の利用者は日本のサーバーへ、アメリカの利用者はアメリカのサーバーへというようにアクセスを振り分けて、スピーディーな応答や各々への言語対応が可能になります。

最後に


ビジネスによりスピードが求められる中で、自社でITインフラを構築していた会社でも、AWS等のクラウドサービスにITインフラを移行する流れがあります。

それに伴い、AWSの知識の需要はどんどん高まっていきます。

この記事でAWSに興味を持って下さった方がいたらぜひ学習を始めてみてください。

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