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JCSQEソフトウェア品質技術者資格試験 初級

はじめに


こんにちは。ALH 品質保証事業部のA.Nと申します。
この度は見ていただきありがとうございます。

現在のプロジェクトでテスト業務をしているため「品質についての知識の定着と補完をしたい」と思い、先日『JCSQE ソフトウェア品質技術者資格試験 初級』を受験しました。
その際の勉強方法などを、簡単にですがまとめたいと思います。

これから受験を考えている方々の参考に少しでもなれば幸いです。


JCSQEの概要


JCSQEとは…
ソフトウェア品質技術者資格認定(JCSQE:JUSE Certified Software Quality Engineer)」のことで、
ソフトウェア品質に関する知識を身につけた技術者を認定する資格

品質保証部門だけではなく、開発者、テストエンジニアなどソフトウェア品質に携わるすべての方を対象とした初級・中級・上級の3段階により構成されています。(上級は今後新設予定)

それぞれ
【初級試験】年2回(6月・11月) 受験料:11,000円(税込)
【中級試験】年1回(11月)    受験料:16,500円(税込)

で受験することができます。


試験概要(初級)


今回私が受験した初級試験の概要をまとめました。

【時間】    60分
【問題数】   40問
【試験方法】  4択式のマークシート方式
【平均合格率】 39%
【開催地域】  東京、名古屋、大阪、福岡、那覇など

使用した参考書等

■参考書 ソフトウェア品質知識体系ガイド ー SQuBOK Guide ー 第3版

ソフトウェア品質知識体系ガイド-SQuBOK Guide V3- 第3版

【勉強方法】
参考書が少ないJCSQEでは、こちらが主要かつ基本となる参考書となるようです。全体的な知識体系やその規格をこちらで勉強できました。
内容としては、ソフトウェア品質の基本概念、マネジメント、技術、応用領域について記載されています。プロダクトの一面の品質についてではなく、プロジェクト全体を通しての品質について分類ごとに学べるため、非常に整理がしやすい印象でした。
ただ章の中でも3節21項あるものもあるため、細かく記載されているものに焦点を当てすぎずに全体のうちどの部分であるか、そこで出てくる規格や単語は他のどの節でも使用されているかを意識していました。


■問題集 初級ソフトウェア品質技術者資格試験(JCSQE)問題と解説【第2版】

初級ソフトウェア品質技術者資格試験(JCSQE)問題と解説【第2版】

【勉強方法】
JCSQEでは問題集も少なく、こちらがホームページで紹介されている唯一の問題集です。章の節ごとに1つは問題があるため、1節読んでその節の問題を解くといった具合で進めていました。問題に不明瞭な部分はなく解説も丁寧で分かりやすいため、解いた問題の理解はすぐに定着させることができ、いい問題集だったと感じています。
ただ基礎知識の問題集のため、全体的に問題数が少ないこと、第5章のソフトウェア品質の応用領域に関する問題は全くないことから、これひとつで全体の知識の定着を図ったり、試験対策とするには少し物足りないかと思います。
過去の出題問題も出ているため、試験問題の形に慣れておくという意味ではとても参考になりました。(ホームページで過去問の一部は解説付きで閲覧できます)


※こちらは【第3版】も出ています。

初級ソフトウェア品質技術者資格試験(JCSQE)問題と解説【第3版】

【第2版】と【第3版】は構成が変更されており、前半に問題編、後半に正解・解説編が来るようになり問題集としての使い勝手が向上しているようです。


■アプリ テス友

テス友』はQbookに登録することで利用できる、テスト技術者資格認定の勉強用アプリ。
現在は JCSQE と JSTQB の問題が収録されています。

【勉強方法】
こちらはWeb版もアプリ版もあるため、外の移動時などに手軽に問題を解ける利便性からよく利用しました。問題数は400題以上取り扱っているらしく、基礎から細かい部分まで学ぶことができる印象でした。
出題方法としては、全体はもちろん章ごとにも10問から40問まで、ランダム・間違えた問題を優先の2択から選択でき、自分の弱点を把握しながら勉強することができました。
ただ一つ前の問題集とは違い、このアプリでは参考書にある単語等について、参考書に記載されている説明以上のことを出題していることも多い印象だったため、中級を受験する際に重宝するのかもしれないと感じました。このアプリでは知識の定着を図るというより、SQuBOKの説明を正確に想起できるかの指標、程度の認識のほうが良いかと思いました。(私個人の認識です!)


初級試験の所感


試験問題の印象としては「SQuBOKの広い範囲を満遍なく理解できたか」どうかによると思いました。ひねりやひっかけ、SQuBOKに記載されていないものを問うような、深堀りを確認するような問題はなかったため、SQuBOKにあったことを覚えているかいないか、というとても分かりやすい試験です。

難しい点として、1つの章、1つの節を単体として暗記していれば良いわけではなく、節の中に説明されている単語や規格などについて、他の章・節との繋がりや意味を問う問題が多かったように思います。SQuBOK全体を理解しておくこと、SQuBOKをどれだけ回数読んだか、「あれはSQuBOKにどんな風に書いてあっただろう?」にSQuBOKの説明を思い出せるくらいであると、合格できるのではと思いました。


おわりに


試験を受けてみて、プロジェクト先でテスト業務をしているからと言って、プロジェクト全体の品質について業務だけで理解するのは本当に難しいと感じました。
その点SQuBOKは実際の業務で困ったときの辞書的な面でも役立つだろうと思います。
せっかくの知識を試験で終わらせず、業務で還元できるように行動していきたいと思います。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。



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